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2012年1月21日 (土)

第六話:とんでもなく暗い店

 暗い店という場合には、まあ、普通、二種類あって、「陰気な店」という場合と、そもそも店の照明が暗いという場合があるでしょう。まあ、陰気な店っていうのもまた、それなりに風情があってよろしいということもありましょう。そういえば、陰気な店っていうのは意外と潰れないもんですね。逆に妙に明るさを装っている店っていうのがだいたい怪しいんです。第一話にでてきた「そば屋」も妙に明るくて、看板も「ここはパチンコ屋か?」と思うくらい電気がキラキラしてましたもん。「看板派手にすりゃ客がはいるっつーもんでもねーだろ」とか思ってましたが、みると、看板は派手なくせに、メニューが模造紙にマジックで書いてあるという妙さが味にあらわれていました。

 さて、以前、友人と飲んだ時、最近よくいく店というのがあるからそこにいこうという話しになりました。それは六本木とかいう場所でした(笑)。名前だけで田舎者は緊張します(笑)。 何軒かシャレな店をハシゴした後、「もう一軒いこう」といって(いったい何軒ハシゴしてるんじゃ?)いくと、そこは暗い暗い階段を登っていって、「あら、こんなところに店があったの?」というような店でした。

 店に入ってまず驚いたのが「暗い!!」。って、これは、物理的に「暗い」という方の暗さの方ですが、マジで「ここは映画館か?」と思い、思わずスクリーンを探してしまいます。テーブルに座ると店員がオシボリを持ってきたのですが、これが青白くやっと見分けられる程でした。「さーて、何にする?」といってメニューを見る....って、暗くて読めないじゃないか!!メニューを明るい方にかざしてみると、かろうじて見えるけれど、殆ど何書いてあるかわからんぜ!!しょうがないので「ま、なんでもいいや、てきとーに頼んで」と言って、見ると、友人はほとんど幽霊屋敷の幽霊みたいに青白い顔が暗闇に浮かび上がっていて、メニューに目を近づけて必死で見ています

 まあ、そういうわけで、飲み物と料理はそいつに任せたのですが、任せてしまった上に暗いので、皿の上に一体何がのっかっているのかは、ほとんど、匂いと、箸で触った時の感触でしかわからず、おそるおそる口に運んで「ん?、これはヤキソバ?」という風にわかるといった具合。ようやくわかる皿の輪郭をたよりに、料理の神経衰弱をやってる状態。

  トイレにいくのも大変で、つまずきそうになりながら、トイレマーク(ここだけは何故か明るく光っていた)をたよりにソロソロといくといった具合。ところが、トイレの中は異様に明るくて(って、この明るさが普通だと思うぞ)一瞬まぶしくて眼がくらみます。まあ、それから当然想像されるように、トイレから出ると、これまた暗黒の世界に放り出されるわけですから、眼が暗さに慣れるまでしばらくかかってしまうという具合。

 何時間かそこで飲み食いした後、その店から出た時は、妙な安心感と疲労感を覚えた私でした。しかし、「なんでこの店はこんなに暗いの?」と後で考えてみたのですが、も、もしかして、あのヤキソバだと思って食べたものは・・・・(汗)

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